サッカーのゴールキーパーは他のプレイヤーとは一線を画す、そして、チームのディフェンスを支える重要な役目を持っています。
そして、今は面影もありませんが、サッカー歴20有余年、うち全てゴールキーパーをやっていました私が、この20数年間で有能なゴールキーパーになるための練習方法を方法を考えた時、たった一つの答えがでました。順を追って説明していきます。
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自分の特徴を考える
著者は身長175cmであり、ゴールキーパーをするには低身長の部類に入ります。
大きな大会になると最低でも180cmでしょう。もっと厳しい世界になると185cmでも低い方です。
よって、私は中学校の頃から、当時のメキシコ代表である*1カンポス選手に憧れ、攻撃的であり、かつ、切れのあるセービング能力の特化にいそしんでいたわけです。
背が低いので、自分の得意であった事を最大限に生かす事を目指していました。
使う側の考え方を知る
監督やチームメイトの信頼を勝ち取るには何が必要でしょうか?
オフェンスの選手であれば、一発逆転の特化した能力があれば「使いどころ」があるのでココぞという時に出番が回ってきます。
しかし、ゴールキーパーやディフェンの選出に求められるのは、オフェンスの選手とは違う能力であるという事をしっかりと認識しましょう。
自分の能力を数値化してみる
ゲームのように自分の能力を数値化してください。
ゴールキーパーに求められる能力はおおよそ以下の通りでしょう。
①キック能力(ゴールキック、パントキックの安定性・飛距離・正確性)
②セービング能力(シュートに対する反応)
③足元の技術(バックパスの処理能力)
④ハイボール処理能力(競り合いの強さ、判断力)
⑤各種判断力(ポジショニングの取り方、コーチング能力)
さて、以上5つの能力を5段階評価した場合・・・
①から順に数値化した3人の選出を見てみましょう。
選手A 15555(合計16ポイント)
選手B 51533(合計17ポイント)
選手C 33333(合計15ポイント)
選手A・・・シュートに対する反応や各種処理能力は最も優れていますが、攻撃の起点となる事はできないでしょう。
選手B・・・攻撃の起点になり処理能力もまずますですが、シュートに対しての反応がほとんど期待できません。
選手C・・・全てにおいてまずまずの能力が期待できます。
この場合、監督の立場としては、合計ポイントが一番低い選手Cをスタメンに選ぶでしょう。
結論
上記より、ゴールキーパーに求められる能力は「安定感」という事です。
これは20年以上ゴールキーパーをやってきて見つけた答えです。
高校生の頃はセービング能力はあった方ですが、ハイボールの処理やキックの性能が悪く常にレギュラーの位置にいる事はできませんでした。
よって、優れたゴールキーパーを目指すのであれば、得意な事を伸ばしライバルに勝る能力を得るよりも、苦手な事を減らす事が重要です。得意な事は「安定感」のうえに乗っかる能力なのです。
おまけ
私はセービング能力や一対一が得意でハイボールの処理やキックの能力が悪かったので、社会人になりフットサルのゴレイロ(ゴールキーパーのこと)がとてもハマりました。
結構活躍できて楽しかったのですが、体を悪くして引退する事になりましたが、気になる方はフットサルを本格的にやってみるのるのも一つの方法です。
*1:小さな巨人と言われ、公式では175cmだが実際は165cm説もある伝説のGK。1994年アメリカWC大会、1998年フランスWC大会にメキシコ代表を務めた