転勤の内示が出た場合、断る理由を考えるか、退職する道を選ぶか、言われるがままに転勤するかの選択になります。特にこの時期(2018年3月3日投稿)になると、公務員の方や転勤族の方は「転勤」を意識し始めるのではないでしょうか。
著者も同様の境遇にあるため、我が家の転勤に対する考え方についてご紹介したいと思います。
<コラムセレクション>
現在の状況
実家が九州A県B市にあるのですが、現在、A県C市に嫁・娘(5歳)の3人暮らしで、自宅は自己所有の一戸建てです。会社は全国展開している会社ですが、転勤となれば役職付きでの異動となります。
今後の予定
会社からの内示では、今年ではありませんが、数年の内に九州福岡へ転勤となる予定です。しかし、現在居住している地場の同業他社の社長さんからお誘いを受けています。条件は現在ご検討いただいている状態です。
転勤を断る理由
転勤を断るのであれば理由を考える必要がありますが、長い社会人生活で会社からの転勤辞令を断るということは、その会社では「それ以上」が望めなくなることがほとんどだと思います。転勤辞令をチャンスと捉えることができないような心境や状況であれば、断った方が無難でしょう。そして、転職となれば、当然に「転勤のない会社」を探すことになるでしょから、全国に転勤があるような会社と比較すれば、労働環境や年収は下がることも覚悟しなければいけませんよね。
つまり、転勤を断るのであれば、どうせ先がないので「子どもへの影響」や「親の介護」などもっともらしい理由で問題ないということです。
転勤を受けるか考える
全国展開している会社で、転勤が当たり前で家族も理解している場合は問題がないのでしょうが、子どもに負担をかけたくない場合や転勤が少ない会社で覚悟ができていなかった場合は、転勤と退職・転職を考える必要が出てきます。
転勤を断った場合の今後を考える
特に、地方から都市部への転勤は、ほとんどの場合が期待込みの出世への階段だと思いますし、プレーヤーからマネージャーへの階段である場合もあります。転勤を断るということは、これらを全て断ち切ることと同意です。つまり、ずっとプレーヤーのままで、現場で頑張り続けることになりますし、そこに出世は望めないということです。
転勤と転職を天秤にかけてみる
地元の同業他社や求人情報を見て、自分ができる仕事を探してみて下さい。なかなか今より良い条件で仕事を探すのは難しいのではないでしょうか?
そこで、家族で話合い、「転勤を受ける」ことと「(将来も含めての)年収の頭打ち」または「(転職による)年収の減額」とを天秤にかける必要があります。
あなたの思い
転勤を断ることで起きること。それは、出世できないことやマネージャー職になれない(現場でプレーヤーとして働き続ける)ことですが、これらは家族には関係なく、あなたの問題ですので、そこは許容する必要があります。しかし、転勤するにも今の場所に残るにもあなたの思いがあれば、それは家族に伝えるべきです。
しかし、一時的な想い(地元の会社であれば社会貢献できる。お金よりやりがいがある。などの感情的な部分)は、クールに流した方が良いです。所詮サラリーマン、お金がなくなれば、家族間の関係が悪くなることが多いです。そのような家族を多く見ていますので・・・・
我が家の決断
我が家では、地元の会社からの誘いを受けるか否かの判断は、ズバリ「年収」です。
今より、年収が下がってまで地元に残る気はない。同額以上であれば、地元に残る決断をする。というものです。しかし、地元企業の給与から見れば、現在は多く貰っていますので、どのような回答が来るか楽しみにしています。
条件交渉時に注意すること
現在、同業他社からのお誘いで回答を待っている状態ですが、年収は家族で話し合ったことなので、給与明細・源泉徴収をお見せし伝えしていますが、労働条件についてまでは条件を出していません。いざ転職となった場合、自分だけ特別扱いされるような期待はしない方が良いからです。
私と同じ境遇の方であれば、転職したら長い間働くこととなるはずです。特別扱いを求めてしまったら、それは長い時間をかけて必ず自分に返ってきます。それが嫌なら、その会社は断るべきだと考えます。
さいごに
全て順風満帆に行く人生は理想かもしれませんが、私は「つまらない」と感じています。転勤の話があれば、よっぽどのことがない限り受けても良いと思っているのです。ダメだったら辞めればいいだけですから。辞めて次を探すとしても、それは転勤を断って退職するのと大差ありません。
ひとつ後悔しているのは、自己所有の自宅を買うなら賃貸か、賃貸しやすいマンションを購入しておけば良かったかも・・・と思う程度です。
参考になれば幸いです。