仕事をしているとストレスを感じることは多々ありますが、この仕事のストレスが限界に近づいているサインは、どういう行動として現れるのかということにスポットをあてます。危険サインを感じたら、温泉にでもゆっくり浸かって癒しを求めて下さい。
<ベスト記事セレクション>
ストレス社会日本
仕事に限らず、どんなに注意を払っていてもトラブルに巻き込まれるのが人生というものです。仕事をしている人にとっては、常識が通じないトラブルに巻き込まれること自体が「常識」ではないでしょうか。
特に日本では「年功序列社会」・「過剰サービス競争」の悪影響により、多くの人があまりにも完璧を求めすぎ、「お客様」のいうことは何としてでも叶えるべきという風潮があり、結局は巡り巡って自分の首を絞めている「負のスパイラル」に陥っています。
ストレスを受けた時の心理状態
人間がストレスを受けたとき、心は「自分を守る。被害を最小限に抑える。」という防衛機制が働きます。
この防衛機制には、「抑圧」・「合理化」・「投射」・「同一視」・「代償」・「昇華」・「反動形成」・「逃避」・「退行」等の方法があり、「抑圧」・「合理化」・「投影」の3ステップで他者を傷付けるに至ることとなります。
ストレスにより他者を攻撃
ストレスを受けると「抑圧」により、自分の中にストレスを溜め込みます。これは、ストレスにより受けた「怒り」や「衝動」を潜在意識の中へしまい込み、通常意識ではストレスを感じていない、忘却させる、といったことにしてしまい自分自身を納得させる機能です。
しかし、当然、ストレスの解放を行わずストレスに晒され続けた場合やストレスの発散が追い付かないときは、「抑圧」から次のステップ「合理化」へ移行します。
「合理化」では、自分を正当化し、原因の全てを相手に求める作業を行います。こうすることで、罪の意識を減らすことができ、自分の心を守ることができます。この段階では、相手に対し敵意や攻撃心が芽生えており、罪の意識がないまま「ストレスミサイルをロックオン」している状態といえます。
このままの状態が続けば「ストレスミサイル」のカウントダウンが始まります。ストレスの原因が自分ではなく、相手にあると思い込み信じ切った状態を「投影」といいます。自分が抱いている「妬み」や「憎しみ」を、実は相手が自分に対して持っていると信じ切ってしまっているため、「相手を攻撃しても良い」と思っており、いわば「正当防衛」を行うがごとく相手への攻撃として発散してしまいます。
発散後はどうなる
接客業を経験したことがある方は覚えがあると思いますが、大きく分けると2パターンあります。それは、発散が足りずに相手が悪いと思い続けている人と熱が冷めて冷静になる人ですが、前者は悪意がある場合、お金や何らかの追加サービスを暗に要求してくることもあります。
家庭でのストレス発散
家庭でパートナーや子ども達に対して攻撃を加える人もいます。攻撃とは、暴力だけでなく相手を下に見たりする行動もあります。こういった行動をする人は、実は社会的には「いい人」だったりすることが多いです。ストレスのはけ口を弱いものに向けてしまうのです。逆に言えば、とてもよい家庭人であっても職場では忌み嫌われるパワハラ社員であることもあるということです。
私もストレスを多く感じていた時は、子どもに対し必要以上に怒ってしまったことがあります。普段そういったことは全く意識していなかったので、自分で自分が怖くなったことを覚えています。これをキッカケに自分は今ストレスがたまっており、本来の自分とは違う状態であるということを意識でき、同じようなことにならないようストレス発散を意識したり、パートナーに自分の状態を積極的に話すようにしたところ改善しました。
自分で「この行動が出たら要チェック」という基準を知っておくことがとても重要なことです。