現在、日本では南海トラフ地震や首都直下型地震などの大地震に伴い、大勢の犠牲者が予測されています。日本の歴史上、同じような大災害は何度かありますが、今回はその中でも「疑惑」つきの災害に関する都市伝説です。
<やりすぎ都市伝説外伝>
明暦の大火
今から約350年前の1657年、江戸(現在の東京)で大規模な火災が発生します。これは、ロンドン大火・ローマ大火に並ぶ「世界三大大火」と考える人もいるほどです。
幕府の陰謀説
当時の江戸は急速な発展に伴い、人口爆発や住居の過密化、治安悪化、衛生状態の悪化などが問題となっており、幕府が区画整理を計画しても力を持った神社や寺の反対で一向に計画が進まない状況となっていました。そして、このタイミングで明暦の大火が発生します。この火災では、消火間際で別の場所から出火し被害が広がるなど、あちこちで火が出たことや火元とされる神社の扱いなどから、区画整理をしたい江戸幕府が、費用をかけず再開発を行い、かつ、人口削減を行うために画策したのではないかと未だに疑惑が持たれているのです。では、その詳細を見てみましょう。
火元の神社
火元は「老中・阿部忠秋」の屋敷なのですが、「火元が幕府老中の屋敷」となれば幕府への信頼が失墜することから、阿部家に隣接する本妙寺が火元を引き受けたとされています。火災により多くの神社や寺が消失し移転を命じられる中、本妙寺だけは元の場所に再建が許され、神社奉行に格上げまでされています。しかも、阿部家から大正時代に至るまで、供養料を受け取っていたことが公表されています。火災の最中に3回も出火していることなども含め、火災と幕府の関係に疑惑がつくことになりました。
火災後の復旧
火災後の地図を見ていただければ分かるのですが、火災後の区画整理で現在の東京が形作られています。今回の都市伝説には様々な説はあるものの、計画された災害により人口削減や民衆コントロールが行われるはずはない、と信じ切っている人がいるのであれば、我々が知ることができない場所で想像もできない計画があることは不思議ではない、と考えを改めた方が良いかもしれません。東京にお住いの皆様。首都直下型地震が発生するかもしれませんから、移住した方がよいかもしれませんよ。東京の人口密集も解消されますので・・・
<都市伝説ベストセレクション>