やりすぎ都市伝説で紹介されたMENSA会員である藤本氏の話をご紹介します。MENSAとはIQ上位2%の人間しか会員になることができない国際グループのことです。
不老不死がもたらす恐怖
人類が追い求めていた夢の一つである「不老不死」。今、その夢が現実のものになろうとしています。ちなみに、日本人の平均寿命は100年前には45歳だったものが、今や84歳となり世界一となっています。年をとっても美しくありたいと願う人類の行く末はいかなるものか・・・
老化のメカニズム
我々の細胞は常に細胞分裂を繰り返しており、それにより若さを保っています。そして、細胞分裂の速度が遅くなってくるのが老化であり、分裂の停止は「死」を意味するすることとなります。この細胞分裂ですが、いつまで分裂できるのかというのは「テロメア」というDNAにキャップをしている細胞の長さにより、あらかじめ決まっているのです。細胞分裂を繰り返すたびにテロメアが短くなっていくため、テロメアは「死のタイマー」とも呼ばれています。
老化を防ぐ方法
テロメアが短くなるのを止める「テロメアーゼ」という酵素が発見され、これにより老化を防ぐことができるとの実験結果があります。実験では、テロメアーゼを活性化させるように遺伝子組み合えをしたウィルスをマウスに投与したところ、マウスが若返ったそうです。更に、これを自分に投与した人がおり、その人の細胞は20年若返ったというのです。
不老不死実現への壁
テロメアーゼにより肉体の老化を防ぐことは可能となりそうですが、一方、3歳で細胞分裂が止まってからは、その細胞だけで活動を続ける脳細胞をはじめとする神経細胞。これら神経細胞はテロメアーゼを持ってしても老化を防ぐことはできません。
そんな中、1歳で成長が止まった少女が注目を集めました。彼女は、脳細胞の成長が止まったにも関わらず20歳(20歳のころに呼吸器官の病気で他界)まで生きました。それは、世界的に見ても非常に稀なことであり、彼女の脳は今も研究されているといいます。(下の写真:写真は10代後半であり、姉妹は3歳離れている)
人類の未来
脳の老化を止める研究が成功すれば、人類の夢である「肉体」と「脳」両方を備えた完全な「不老不死」が完成します。しかし、そうなれば異常なスピードで人口が増加し、食料や土地を巡って戦争が起こることは容易に想像できます。これを解決する方法として、イーロン・マスク氏に代表される「火星移住計画」があげられますが、不老不死の完成とどちらが早いかで人類の未来は大きく変わってしまうかもしれません。
「不老不死」という人類の夢がもたらすのは、もしかしたら最悪の未来かもしれません。
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