AIの発達がクローズアップされるようになってから、「10年後になくなる仕事〇〇選」なんて記事がたくさんあることは皆さんご存知でしょう。中には、AIが発達しても仕事はなくならない、なくなっても新しい仕事が出てくるだけ、といった意見もあります。そんな中、総務省が発表している面白いデータがあったのでご紹介します。
<コラムセレクション>
AIの発展を応援する多くの人々
総務省の統計では、AIが発達することに関して積極的な意見を持っている人が多いことが分かります。それは、AIが発展しても今の生活に変わりはなく、ましてや失業するという考えは全く考えていないことが分かります。
AIの発展に備えない多くの人々
多くの人がAIの発展を望んでいるようですので当然の結果といえますが、多くの人がAIの発展に対して備えをしていないことが分かります。
本当に危機感のない人々
AIの発展に備えるってどうすれば良いのか?ということですが、少なくともAIとは何であるかを知る努力やAIに関する知識や操作スキルの習得を目指すことが備えになるはずなのですが、自分はもちろん、子供達にもその努力を求めていないのが現実のようです。
多くの人々の矛盾する行動
AIがなぜ発展してきたのか考えてみて下さい。昔と違い、単純作業や精神的に負担が大きなコールセンター等のクレーム処理の仕事は、AIの方が効率的に低コストで行えることは確実です。そして、今多くの人が感じている違和感、それは、「世の中がおかしくなってきている」という感覚です。これは、イギリスの物理学者ホーキング博士の言葉を借りた記事「地球滅亡まで100年となったわけだが」、生活レベルの話題として「世知辛い世の中で仕事に疲れた人へ・・・」でそれぞれまとめています。
端的に言うと、ミスが許されない寛容さがなくなった世の中になってきているということです。つまり、多くの日本人は、例え自分や子供達がAIに仕事を奪われようとも、自分が受けるサービスの質を極限まで高めるべきである(ミスがない仕事を求める)と考えているのでしょう。すでにAI発展の流れは変えようがないでしょうが、資本主義社会での過剰サービスに慣れ、何とかなると平和に慣れすぎた日本人は特に意識改革が難しいことが顕著に表れた結果といえます。