会社に不満だらけの人は、この世の中に多くいます。というか、ほとんどのサラリーマンは自分の会社に不満を抱いています。そこで、いろいろな不満があるとは思いますが、転職に踏み切る前に考えるべきことをまとめました。
<ベスト記事セレクション>
不満がない人はいない
日本の会社員のほとんどは、自分の会社に不満を持っています。居酒屋にいくと会社の愚痴が聞こえてきたということは誰もが経験していることでしょう。
2011-2012年にかけて142か国、20万人以上を対象に行った調査では、会社に満足している日本人の割合はわずか7%です。アメリカが30%、ドイツ15%、中国7%との結果ですので、日本がいかに満足度が低いかが分かります。
つまり、多くの日本のサラリーマンは、自分の会社に不満を抱きつつ、その会社のために頑張って仕事をしているのです。よって、不満があるからとすぐに違う会社へ行っても、別の不満が蓄積されていくという堂々巡りの人生になってしまいます。
どんな不満があるのか
小さな会社も大きな会社もその不満は共通しています。
・給料が安い
・休みがない
・残業が多い
・特定の人物(主に上席)に対する不満
・事務方と営業系社員、現場系社員と営業系社員の考え方の違い
・社内システムの効率が悪い
・上層部と現場の人事感覚が異なる
・設備やシステム、福利厚生に金をかけ、給料に反映しない会社
居酒屋で同僚と飲むときに出てくる話題はいかがですか?
だいたいこんなものでしょう。
ここで注目するのは、全て自分自身ではどうにもならないことばかりということです。そして、それは日本中あるいは世界中で共通の不満なのです。と考えると、とても下らないことですよね。私は、こういった愚痴を言った飲み会の後には、下らないことを話したな~と後悔してしまいます。
考え方を変えてみては?
不満を不満のままにしておくと、人生が面白くありません。そこで、「仕事をする理由と長く続ける方法」でもまとめている通り、仕事の満足している点と不満な点をイメージしてみると良いと思います。
例えば、見積もりを作成する際に、経費を高く設定しなければならない会社と安い金額で提出できる会社がありますが、往々にして高い給料を得るためには経費設定が高い会社に勤める必要があります。人によっては、自分の給与も含まれるであろう経費があまりに高い場合、自分の仕事に誠意を感じられず相手を騙しているような感覚に陥り不満につながる場合もあるでしょうし、逆に相手には誠実だが給料が低いことに不満を感じることもあるでしょう。そして、この経費は決められていることがほとんどです。
この場合、あなたはどちらを優先しますか?
もちろん、業界により考え方は変わってくるでしょうが、不満に感じていることを解消することにより発生する別の不満をイメージしてみるのも冷静になる一つの方法です。
最終的にはどうなるのか・・・
会社に不満があり転職を繰り返した場合、最終的にはどうなるのか考えたことはありますか。もちろん完璧な会社はないので、安住の会社は見つからないでしょう。そうなると、若い間はなんとかなっても年齢が重なるにつれ再就職が難しくなり、あの時の会社が一番良かった・・・となってしまいます。もしくは、理想を求めて起業するかです。そもそも、雇われることを前提に不満の解消を考えている時点で、絶対に不満は解消されないということは知っておくべきです。
つまり、会社に不満はあるが、給料明細を見ると不満が吹き飛ぶ、または、自分の好きなことができている、というような自分の趣向やライフステージに見合ったメリットのある会社を選ぶのが一番楽なのかもしれませんね。もちろん、そういう選択ができる能力を得られる努力をすることは言うまでもありません。