貯金する方法といっても、それは各家庭の状況により異なるものです。今回は、我が家で考えた貯金する方法及び貯金する方法を考えるに至った経緯をご紹介します。
最後に実際の家計簿を公開していますので、参考になれば幸いです。
<コラムセレクション>
家計の管理は誰がしているか
我が家では、結婚してからは家計の管理を全て妻に任せていました。数年後、貯金額を聞いてみたら全く貯金ができていない!!そして、毎月の収支を出してもらい、収入と支出のバランスを話し合い予算額などを決め1年・・・やはり思うように貯金ができていない・・・・どうしたものかと考え込んでしまいました。
専業主婦では貯金ができない理由
なぜ貯金ができないのかを話し合ったところ、少し気になることがありました。
①5月は自動車税の支払いがあるから家計が厳しい
②車検がある月は家計が厳しい
③定期的に固定資産税があるから貯金が厳しい
④子ども手当は全て貯金しており手を付けていない
⑤私(旦那)がお金を使う
なるほど。単純に考えると①から③は毎月積み立てをすれば済むこと。④は偉い!⑤はごめん!!ということです。⑤については、結婚後すぐにタバコをやめた、夜出歩くこともない、ギャンブルもしない、特に大きなものや高価なものを購入しているわけではないですが、考えてみれば小さな(数千円)の買い物を月1回~2回はしていることが分かりました。
専業主婦からすれば、一生懸命働いている旦那が欲しいものについて、なかなか「ダメ」とはいえないのでしょう。そして、その支出の分、他の物を削らないといけなくなる。しかし、子どもにかけるお金や自分にかける最低限のお金、義理の両親や子どもの友達関係との交遊費を大幅に削るわけにもいかない・・・これが、貯金がなかなかできない原因であることがうかがえます。特に、専業主婦の場合、子どもとの時間が長く、幼稚園後に子ども達(ママ友)と遊びに行くとそこで使うお金というのも発生します。
家計改善の具体策
話し合いのうえ、我が家で家計改善に取り掛かったことをまとめます。
携帯使用料見直し
毎月20,000円(2台分)の支出を格安携帯へ移行し、毎月4,500円(2台)程に下げました。しかし、これでは毎月のネット通信容量が3GBしかないので、家のネット環境を整え、自宅ではWi-Fiを使用し高速通信が使い放題です。費用は6,000円ほど。合計10,500円なので、使い勝手を上げたうえで、毎月9,500円(年間114,000円)の削減。
毎月の積立額を確保
自動車税と固定資産税、車検費用の毎年の固定費については、月額に落とし込み毎月積み立てる事にしました。月額にすれば18,000円ほど。携帯使用料での削減を考えると、そこまで厳しい額ではありません。
毎月の貯金額を旦那が管理
ここが一番重要です。家計簿改善項目を決め、毎月の支出(必要な額)を妻がはじき出し、余った費用を貯金にまわすことにしました。我が家の場合、私の基本給≒毎月の支出だったので、残業代で稼いだお金は私が管理することにしました。
具体的には、給料明細が出たら、毎月必要な費用(固定)を話し合い、貯金額を決める。そのうち、残業代に関する費用は旦那が管理する。(カードは作らず通帳を旦那が管理。印鑑は妻が管理。)そして、この残業代は旦那の意志で取り崩すことができるというルールにしました。この部分については、旦那の意志が大きく関係してきますが、これにより旦那としては貯金が楽しくなり、しかし「貯金ができなかった場合は旦那の責任」ということになるのです。
妻の意識の変化
このような考えで貯金を始めると、妻が働きたいと言ってきました。もちろんフルタイムでバリバリというのではなく、パートタイムとなるので月8万円ほどです。この費用については半分は家計に回しますが、残りは妻のお小遣いにすることにしました。(といっても、半分以上は貯金しているようですが)
こうなれば貯金はさらに増え、私(旦那)としてもストレスフルでこの先どうなるか分からないサラリーマンとして、精神的に少し楽になりました。妻としては、パート給料なんかで安心されても困ると思うでしょうが、決して妻に頼ろうなどと思っているのではなく、全て頼られることから少しは解放されるという意味で、実は結構重要なことだったりします。ここは理解してあげて下さい。
今から貯金をするにはどうすれば
結局、なかなか収入があがらないので支出を抑えるという事になります。そして、これには旦那様の理解が必要です。また、給料が安く貯金ができないということであれば、なおさら、現在の家計の状況をしっかりと話しあうことが必要だと思います。私も細かい支出項目を知って、よっぽど高収入でない限り改善するには夫婦二人が協力するしかないとの結論に至ったからです。
妻がパートに出てからは今までよりも食後の皿洗いなどの家事、休日は僅かな時間ですが妻のリラックスタイムのため、子ども達と外へ遊びに行ったりと、できる限りの協力はしています。
旦那は自分の方が稼いでいるのだから家事は妻の仕事と思わず、自分もしっかりと家事・育児を行い、奥様も旦那が家事や育児をするのが当たり前と思わずに、しっかりと感謝をすることが大切です。なんだかんだいって、こういった小さなことの積み重ねなんです。
家計簿公開
もともとは、安月給(「見よ!過去最低の給与明細 」参考)だったのですが、その時の給与明細を机の前に貼り、苦行の末、資格を取得し給与アップの転職に成功しました。といっても、まだまだ少ないですが・・・では、最後に家計簿詳細を公開します。
家族構成など
私(37歳)・妻・子ども(5歳)・ペット(シーズー犬)
地方在住・一戸建て・車はミニバン1台(現在、セカンドカー購入を検討中)※「地方在住者必見!車2台持ちに必要な年収」参考
家計簿概要
収入
夫 331,232円(残業代71,179円)
妻 75,000円(パートタイム)
合計 406,232円
※ボーナスは別途管理、貯金や交遊費にあてる。
支出
262、428円
貯金
財形貯金 15,000円(支出に含)
夫残業代 68,000円(平均50,000円)
妻パート 32,000円(パート代半分)
合計 115,000円
家計簿詳細
収入
額 面:409,179円(基本給338,000円+残業代71,179円)
手取り:331,232円
支出
食費 (雑費):60,000円
夫小遣い :15,000円
住宅ローン:59,000円(※「ローコスト住宅購入②」参考)
カーローン:14,984円
財形貯金 :15,000円
幼 稚 園:20,800円
生命保険 :15,085円
学資保険 : 7,509円
自動車保険: 4,150円
ピアノ教室: 5,000円
幼児英会話: 4,200円
携帯使用料: 4,500円
ネット料金: 5,700円
光 熱 費:13,500円
固定費(年) :18,000円
支出合計 262,428円
※固定費詳細
固定資産税 95,000円/年
自動車税 34,500円/年
車検積立 50,000円/年
火災保険 25,500円/年
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