やりすぎ都市伝説で人気のある話を厳選してご紹介します。今回は、明治の天才作曲家である滝廉太郎にまつわる都市伝説です。
＜やりすぎ都市伝説外伝＞
滝廉太郎とは
滝廉太郎は明治12年に生まれた作曲家で「荒城の月」の生みの親であることは多くの人が知るところでしょう。しかし、実は「鳩ぽっぽ」や「雪やこんこん」の作曲も手掛けているのです。どちらかといえば、「荒城の月」より「鳩ぽっぽ」や「雪やこんこん」の方が多くの年代に親しまれているのに、なぜ作曲家が滝廉太郎であるということを多くの人が知らないのか。そこに都市伝説が隠されているのです。
滝廉太郎作曲「鳩ぽっぽ」・「雪やこんこん」
滝廉太郎が作曲した「鳩ぽっぽ」と「雪やこんこん」は、我々が知っている曲とは少し違います。まずは、実際に聞いてみて下さい。どちらも20秒程度のYOUTUBE動画です。
滝廉太郎作曲「鳩ぽっぽ」
滝廉太郎作曲「雪やこんこん」
歌詞に注目すると
曲調が異なることは聞いていただければ理解できたと思います。ということは、滝廉太郎が作曲した歌と我々が知っている曲は全くの別のものなのでは・・・という疑惑が出てきます。そこで、歌詞に注目してみます。
上記2つを見ていただければ、曲の歌いだし部分が全く同じであることが分かると思います。ちなみに「鳩ぽっぽ」は「鳩」、「雪やこんこん」は「雪」という曲名になっており、我々が知っている曲は正確には「鳩」と「雪」という歌なのです。また、「鳩ぽっぽ」と「雪やこんこん」は1901年に発表されていますが、「鳩」と「雪」は１９１１年に後発で発表されています。僅か10年の間に、ここまで似たような歌詞の歌ができるかは疑問が残るところです。また、滝廉太郎が10年後に発表された2曲を聞いていれば、必ず盗作だと訴えていたはず。しかし、滝廉太郎は1903年に帰らぬ人となっており、それは叶わなかったのです。
時代背景
滝廉太郎が活躍していた頃の明治政府（文部省）は、子ども達のために歌を作ろうとしていました。しかし、そこはお役人。とても固い歌になってしまいます。以下に一例がありますが、これを幼稚園児に歌わせようとしていたのですから驚きです。
そんなころ、滝廉太郎のポップな歌は子ども達に大人気となり、見方を変えれば明治政府は滝廉太郎にメンツを潰されてしまったのです。
留学と・・・
滝廉太郎は、1901年に日本人作曲家で2人目となる海外留学に出ます。これが政府機関からの呼びかけで、そのわずか5か月後に肺結核を発症し1903年に23歳の若さでこの世を去ります。また、結核菌が付着している恐れがあるとのことから、死後多くの作品が焼却されてしまいます。そして、その後、わずかに曲名を変え、歌詞が似ている楽曲が発表されるのです。もしかしたら、メンツを潰された政府の陰謀により、このような結末となってしまったのではないかというのが都市伝説です。
「鳩」・「雪」の作曲者
ここで気になるのが、我々が知っている「鳩」・「雪」の作曲者ですが、実は作詞作曲は「不明」となっています。これだけ似ている曲にもかかわらず、後発の2曲は作詞作曲が不明なんて、こんな話があるでしょうか？
また、滝廉太郎が最期に残した楽曲があります。曲名を「憾」、読みを「うらみ」といいます。今までポップな曲調だったにもかかわらず「憾」では、歌詞はなく、とても暗い曲調となっています。誰に対する何の「憾み」だったのかは定かではありません。
【暗い・悲しいクラシックピアノ曲10】 滝 廉太郎 : 憾 - うらみ -
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